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【読書記事】「「しないこと」リストのすすめ」辻 信一・著

2016年04月20日
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読書記事・人生哲学
おはようございます。


いつも当ブログをご愛顧いただきありがとうございます<(_ _)>

引き算の発想とは…


今回紹介するのは…
(041)「しないこと」リストのすすめ: 人生を豊かにする引き算の発想 (ポプラ新書)辻 信一・著

文化人類学者であり、環境活動家でもある著者の辻さん。
「スローライフ」などの環境・文化活動を進められています。

そんな辻さんが疑問に思うのは、


どうやら、日本人は忙しすぎるのでは?


ということ。

しかし、日本のような現代社会では「忙しいこと」自体が、肯定的な社会的価値を与えられて規準となり、「忙しくないこと」のほうが、規準から逸脱した、一種の異常と見なされがちだ(p18)


確かにそうかもしれませんね。

忙しさを競い合うということが社会の主流。
それが、無限増殖する「すること」を生み、現代人を苦しめている、
しかも、肝心の「すること」リストの中身は、
「したいこと」より「しなければならないことのほうが圧倒的に多い、


ではどうすればいいか?

それこそが、「しないこと」リストを置いてみることだと辻さんは言います。

というわけで、「しないこと」リストをつくってみようではないか。
「すること」リストと違って、「しないこと」リストは、いくら増えても重荷にならない。
「すること」の無限増殖を抑える効果こそあれ、増えすぎて「すること」がなくなる、なんてことはない。
それどころか、「しないこと」リストのおかげで時間が増えて、前よりも丁寧に、楽しく「すること」ができるようになるかもしれない。(p38~39)


私は、この本に出会うまで、「しないこと」リストという発想すら出来ませんでした。

しかも、
「しないことは絶対にしない」など、
「しないこと」リストにあげた事は何が何でも守らないと…という決まりを作らないこと。
それは、「しないこと」を「すること」にするという、一種の義務感を生んでしまいます。

その場の状況に置いていくらでも変えてもいいという、
「良い意味でのいい加減さ」


であり、

モノや「すること」を減らすという引き算的発想が、人生をより豊かにする。

ということなのかもしれません。


エコロジストな著者の主張は、受け入れがたい部分もありますが、
今後長い人生を生きてくためのヒントも少なからずあるとおもいます。


一度目を通されることをお薦めします。
(041)「しないこと」リストのすすめ: 人生を豊かにする引き算の発想 (ポプラ新書)辻 信一・著



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mekarauroko2015
Posted by mekarauroko2015
吉井和哉さんとイエモン、そして日々の読書をこよなく愛する読書シンガー「うのっち」
現在、THEYELLOWMONKEYコピーバンド「thebridge」でVoを担当。
その傍ら、音楽仲間とアコースティックユニットを結成するなど、幅広く活動しています。
バンドネタ、音楽ネタ、ライブイベントのレポと、
ビジネス、心理学、成功哲学などの実用書中心の書評と名言を中心に記事を書いています。
皆さま、よろしくお願いします<(_ _)>

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