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【読書記事】「家住期を生きながら、少しだけ林住期を生きてみる」の真意は?

2016年07月08日
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読書記事・人生哲学
おはようございます。

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残りの人生を楽しく生きるには…
「家住期を生きながら、少しだけ林住期を生きてみる」の真意とは?



さて、今回も前回に引き続いて、

人生の〈逃げ場〉 会社だけの生活に行き詰まっている人へ (朝日新書)上田紀行・著

新書: 216ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2015/4/13)
発売日: 2015/4/13
¥821

さて、
前回、「家住期を生きながら、少しだけ林住期を生きてみる」
という言葉で終わりましたが、

これはどういうことか?

本書によると、

古代インドのバラモン教やヒンドゥー教に「四住期」という考え方があります。
人生を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」の四つに分けて、
それぞれの時期を生きていくというものです。

ザックリ解説すると、

「学生期」= 生徒や学生として学校で勉強する時期

「家住期」= 結婚して子供を育てながら仕事に励む時期

「林住期」= 子育てを終えて森に移り住み、森の生活に溶け込んで修業する時期
       (自分とは、自分の人生とはなにかを見つめ直す)

「遊行期」= 身に着けたものを捨て、自らが人生で得た知恵を人々に伝えていく時期


簡単に言うとこんな感じになります。

結婚し、小学生の子供を育てている私は、まさに「家住期」を生きているわけです。
そして今現在、
私のように子供を育てている方の中には、多忙を極めている方も多いはず。
そんな方に「林住期を生きろ」というと、

「じゃあ、嫁さんと子供を育てながら、森で修業せえちゅうこと?
そんなが無理に決まっとるやろ~」
(富山弁)


そういう言葉が聞こえてきそうな気がします。




ですが…






上田教授は、
しかし定年退職(林住期のスタート)は必ずやってきます。
そのときになって「さて、これから自分は何をして生きていこう」と考えても、何の準備もできていないので茫然自失してしまいます。
家のことや子育てのことは奥さんに任せっぱなしで、地域とのつながりがないまま、会社一辺倒の生活を送ってきた男性の場合は特にそうでしょう。
すると本来人生のなかで最も自分らしく生きることができ、充実期になるはずの林住期を無為にすごしてしまうことになりかねません・

そうならないためには、40代ぐらいになったときから林住期をどう生きるかを考えておく必要があります。
(p58)


40代とは、今の私の年齢にあたります。
つまり、「働き盛り」と言われる40代の頃から、林住期を意識した行動をとった方がよいというわけですね。

人生を楽しく、ワクワク過ごすには、
人生の単線化から抜け出して、
会社によらない、人生の複線化を目指していくことが大事なんだと。


ちなみに、一緒に働いている元課長は、
田んぼや畑のことに夢中で、
今現在育てている野菜を「どうしたら育てられるか?」を絶えず思案しているそうです。

それでいて、仕事もバリバリされているわけで、

呆れるくらい、とても元気なおっちゃんなんです(笑)


林住期の過ごし方って、こういうことなのかもしれません。


そして、子育てや仕事で忙しい「家住期」の人が、林住期的な生き方を取り入れるために、

「一年に一回、最低連続2週間休みを取るようにする」

そこにつながるのです。


無論、そんな長期休暇を取るのは非常に難しい。
ただ、日ごろから「林住期的な生き方」を頭の隅に置いとくだけでも、
全く考えないのとは明らかに違うと感じます。

楽しく、イキイキとした人生を過ごし、
と同時に、自分はどんな生き方をしたいのか、どんな人間であり続けたいかを考えている。

そんな魅力的な人でありたいと感じました。



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mekarauroko2015
Posted by mekarauroko2015
吉井和哉さんとイエモン、そして日々の読書をこよなく愛する読書シンガー「うのっち」
現在、THEYELLOWMONKEYコピーバンド「thebridge」でVoを担当。
その傍ら、音楽仲間とアコースティックユニットを結成するなど、幅広く活動しています。
バンドネタ、音楽ネタ、ライブイベントのレポと、
ビジネス、心理学、成功哲学などの実用書中心の書評と名言を中心に記事を書いています。
皆さま、よろしくお願いします<(_ _)>

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