【読書記事】当ブログ初の小説!逆境にいる人ほど読んでほしい「鬼官兵衛烈風録」中村彰彦・著
2016年04月29日
おはようございます。
いつも当ブログをご愛顧いただきありがとうございます<(_ _)>
戦いに敗れ、負け組の恥辱を受けてもなお無骨に戦い抜いた猛将の生涯。
ビジネスマン必見!
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今回紹介するのは、
「鬼官兵衛烈風録」中村彰彦・著
見出しにも書きましたが、
私が好きな時代小説家、中村彰彦さんの代表作です。
「官兵衛」と聞くと、
きっと皆さんの多くは、天下人・豊臣秀吉の名軍師「黒田官兵衛」を連想するかと思います。
しかし、決して「鬼」ではないですよね。
「鬼官兵衛」とは、
幕末の会津藩で、薩摩・長州ら新政府軍と力の限り戦い続けた、
会津の猛将・佐川官兵衛
2013年大河ドラマ「八重の桜」で、中村獅童さんが演じられていたのがこの「佐川官兵衛」でした。
その佐川官兵衛、波乱万丈の生涯を描いたのが本作です。
ふとしたことから犯した刃傷沙汰。
謹慎中、自分の存在価値を見いだせぬまま、悶々と過ごす雌伏の日々
それから一転、学校奉行を命じられ、
会津藩最精鋭部隊「別撰組」隊長に選ばれる。
鳥羽・伏見の戦いでは「別撰組」を率いて戦う
会津戦争では、最精鋭の朱雀四番士中隊を率い、長岡の蒼き龍・河井継之助らと共に新政府軍と激闘を重ね、
会津開城(決して落城でない)後は、薩摩人の風下に立つ恥辱を胸に警視庁へ奉職。
西南戦争時には「警視庁抜刀隊」として参戦し、華々しい戦死を遂げました。
国破れても、戦い続けるその鬼官兵衛の姿に、何度心熱くなったことでしょうか?
雌伏の日々を送っても、恥辱にまみれても、
きっとその人にはその人の道がある。
そんなことを教えてくれるような名著だと感じました。
鬼官兵衛烈風録 (日経文芸文庫)
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