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【読書記事】同じ41歳、今心に思うことは…「僕の死に方」金子哲雄

2016年10月15日
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読書日記・心理学
おはようございます。

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前回も書きましたが、
読了したので、続編(本編?)を書きたいと思います。

僕の死に方 エンディングダイアリー500日 金子哲雄・著
文庫: 250ページ
出版社: 小学館 (2014/2/6)
発売日: 2014/2/6

生前、流通ジャーナリストとして活躍されていた金子さん。
その原点は、
小学生時代の「お小遣い=買い物のお釣り」制で育まれた、といっても過言じゃないでしょう。

  普通に考えたら、結構なお釣りがくると思うだろうが、我が家ではそうじゃない。
  何せ、未来の「国際値段値切リスト」を育てた母だ。ギリギリの金額しか渡してくれない。
  必然的に、安いモノを探す行脚が始まった。
  (p23~24)

と、小学生の頃からすでに、チラシをチェックしていたといいます。

なんてすごい小学生(笑)

近所のスーパーで安いモノを発見し、母に教えた時の
「えらい!」とうれしそうな声と笑顔を、今でも覚えている、と金子さん。


それが後年の、
「流通ジャーナリスト・金子哲雄」を生んだんでしょうね。

こうして徐々に発言する機会が増え、
女性週刊誌の記事を発端に、
テレビのコメンテーターとして活躍の場を広げることに。

そのスケジュールたるや、人気アイドル「嵐」のメンバーにすら、
「金子さんのほうがすごい」
と言わしめたほど。

「昼も夜もまだまだ足りない」
と口癖になるほど、仕事に没頭する金子さん。

そんな無理な働き方が祟ったのか…
知らぬ間に、金子さんの体を病魔が蝕んでいきます。

「肺カルチノイド」
症状はがんと同じで、発症は10万人に一人という難病。
さらに、金子さんの場合は特殊なタイプらしく、日本での論文症例はたった3例のみ。

しかも、完治の見込みが少ない「厄介な患者」として、
大学病院、がん専門病院などのことごとくが、

金子さんを門前払い!

怒りと悔しさで泣いた夜もあったといいます。

医者とはいえ、所詮はこの程度なんでしょうね。


そういった中でも、治療を施してくれるお医者さんと運命的な出会いを果たし、
徐々に症状が和らいでいきます。

こうした状況においても、

仕事をセーブすることなく、なお一層没頭する姿を見ると、

「なんで金子さんはここまで仕事出来るんだろうか?」
と考えさせられます。

それと共に、

同じ41歳、
これまで大病を患ったことのない自分は、

「本当に生かされている」
と改めて感じました。


大病を患い、絶望を感じながらも、
時には涙を流しながら、
常に前向きに仕事に取組み、
最後の最後まで手を抜くことはありませんでした。

自分に仕事をくださった方々へ迷惑を掛けてはいけない。
自分の体より、雑誌やテレビのスタッフなど他人のことをまず第一に考え、
病状を隠すことにより、最後の挨拶が出来ないことを不義理に感じ、申しわけなく思う日々。

それでも、最後の最後まで自分が難病に犯されていることを公にしませんでした。


その姿勢に、私は心を打たれました。
読んでいて、目頭が熱くなることも…


本書には、
泣きながら、精一杯、死に向き合う金子さんのすべてが生々しく書かれています。


これ以上、私の貧相な言葉では語りつくせません。
詳しくは本書にて。

私と同じ40代はもちろん、
すべての方に読んでほしい、「名著」であると感じました。



金子哲雄さんの著作です(ポイント2~3倍)





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mekarauroko2015
Posted by mekarauroko2015
吉井和哉さんとイエモン、そして日々の読書をこよなく愛する読書シンガー「うのっち」
現在、THEYELLOWMONKEYコピーバンド「thebridge」でVoを担当。
その傍ら、音楽仲間とアコースティックユニットを結成するなど、幅広く活動しています。
バンドネタ、音楽ネタ、ライブイベントのレポと、
ビジネス、心理学、成功哲学などの実用書中心の書評と名言を中心に記事を書いています。
皆さま、よろしくお願いします<(_ _)>

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